AC-artistというモノが

AC-artistというモノが

無料イラストDLサービスでおなじみのACワークスからACartistという新サービスがリリースされています。見出し文字からはリンクで飛べます。

AIが2つの画像からアートを創ります。

<AC-artistは、AI(人工知能)技術を用いて2つの画像からアートを創ります。
画像をアップロードするだけで、誰でも2クリックでアートが創れる無料サービスです。

使用者が写真なりイラストなりをアップロードして、AC-artist側で用意してある合成写真ネタ(たくさんあります)を選びます。それでボタンをポチっとおして少し待ちますとあら不思議、合成アートが完成する,というサービスですね。

AIが2つの画像からアートを創る、というふれ込みになっています。

….何年か前ならもっと驚いたと思いますけど、この種の話にもずい分慣れましたから、驚き自体はそんなにないと思います。フォトショップなんかの写真加工の新バージョン?っていうくらいなんですけど。

百聞は1見にしかずといいますのでまず一つ見てください

ACartistで作成した画像

基のイラストはこれですね

ACartist加工前の画像

クリップスタジオで描いたファッションイラストっぽい画像です。上の加工画像の方は。たしかトップページにあったミカンの絵と混ぜたんだと思うけど…特にそれ以上の事は何もしていないです。

フォトショップなんかでも、こねくり回せば出来そうな絵ですが、ホントにワンクリックだけで作成できます。加工ネタの絵はいっぱい種類があるのでまあ次々にいろんなイメージの絵がジェネレートできるわけです。もちろん面白いのも面白くないのもできます。こういう線画だと、崩れすぎてシャープさが無くなってしまうので、できた画像の上に線画を重ねたりしてもいいですね。こんな感じになります。

ACartist作成画像その2

これはAC-artist側にある楽譜の絵と合成してできた絵の上からイラストのラインデータだけを重ねたものです。そのままだと崩れすぎておもしろくなかったですがなんかこうしてみると、ちょっとフォトショップなんかで作る加工画像とは違ったイメージで面白います。楽譜のモチーフが多少のこっていてフォトショップなんかのフィルターにはない感じだと思います。今日作ったなかでは一番お気に入りですけど

一応作成の限界回数が設定されてあって加工1000回、ダウンロード500回です。限度きめておかないとメチャクチャな使い方する人もいるかもしれないので穏当なとこでしょう。画期的なのはこういうサービスにはめずらしく2000ピクセル角までと結構大きな画像の加工、ダウンロードまでが可能になっているところだと思います。

さて、そうなってくると使用範囲、規約とか気になってきますね。DL画像はその加工画像そのものの販売やそれがメインの商材の販売は禁止ですがそれ以外なら商用使用OK,まあアダルトはダメとか公序良俗に反する使用禁止とか、よくあるというか、標準的な禁止項目はあります。イメージとしてはWEBサイトやちょっとしたカット的な使用くらいはOKですよという事かな?詳しくはご確認ください。

私的には「加工画像を販売していいのか?」が一番気になりましたが利用規約の4条が次のようになっています

<AI画像をそのまま、または加工して、独立の取引対象として頒布(販売、賃貸、無償配布、無償貸与など)したり、公衆送信(インターネットのホームページや放送などを利用した送信)などを利用して提供することは、営利、非営利を問わずできません。

加工画像の販売も無償配布も禁止なのでPIXTAネタにするとかはできないことになります。無償配布するなというのは自己サイトで画像の無償配布とかしている方がいますから、それに対する禁止でしょう。どちらもイラストACの利益に反することですから禁止にしたがるのは仕方のない所ですし、いずれにせよマイクロストックに出すのには2000ピクセル角では小さいですから加工してポイと出すようなことは無理です。そもそもおそらくAdobeStockもPIXTAもその種のオート加工画像は嫌う傾向がありますから、アップしてもはねられる可能性が高いですけどね。

ACartistによる加工画像その3
ACartistによる赤ちょうちんとの合成画像。提灯のフォルムが残ってるのが面白いトコです。

気になるのは加工画像をイラストACに出していいかどうかなんですよね。そういうことは想定してなかったのでしょうか?イラストACはもともと画像のアップサイズが1600ピクセル角だったはずなので何も問題ありません。イラストACにとっても何も不利益は無いように思えます。なのでこれは早速問い合わせてみました。結果は数日後にはわかるでしょう。またご報告します。

イラストACというか、ACワークスはどうしたいのでしょうね。完成画像をたくさん集めて囲いこんでもそれに対する著作権主張は元画像が作成者側の物である以上無理があります。単に加工所として集客目当てで運営するのでしょうか?案外早く、飽きられるような気が私はしますけど。

ACワークスには実在しない人物の顔をAIがジェネレートするというサイトが前にあったのですけど、今確認にいったら無くなってますね。どうしてかなあ。以前ソコで作った非実在の顔があるのでそれをACartistで加工してみました。写真の女の子の顔はAIがジェネレートした顔でどこの誰でもありません

非実在の顔をACartistで加工

非実在の顔をACartistで加工したもの

サイトが無くなっているので、ご存じない方のために私の以前の記事ですけどリンクしておきます。AIが自動的に顔を作成するというサイトでβ版とありましたから近日中に復活するのかもしれません。

何が言いたいのかといいますと、そうしてジェネレートされた人物をACartistで加工したわけですから右側の画像は(左もそうだけど)イラストACとして著作権主張できるわけです。こういうイラストであればもう湯水のごとく大量にいくらでも生成できるようになったということですね。

ACartistによる加工例
ACartistによる加工例その2

こんな絵、ツマラナイ?そうでしょうか。

もちろん掲示した作例は今、試しに無作為的にトップにあった画像からジェネレートしたにすぎませんし加工画像も小さいです。しかし十分解像度のある写真から試行錯誤して合成していけば十分鑑賞に堪えるそれが作成可能なように私は思います。

少し古い話で恐縮ですが90年代にミスタードーナッツのパッケージイラストレーターとして流行ったペーター佐藤さんの描くようなイラストとの距離はそんなにあるとは思いません。これはほとんど無限にワンクリック作成されて行きます。その大量のデータをクラウドで人間にチョイスさせれば?そのチョイスの結果をコンピューターに学習させていけば?コンピューターが人間の美意識を身に着け人間に代わって人間を喜ばせる真のアート作品を作り出す、そんな道筋がほぼ見えてきたともいえるように思います。

そしてそれがイラストACのサイトに大量に並ぶ時、それは同時にそんなイラスト画像が無価値化するときでもあります。

その日がそんなに遠くでもないとすれば、それを生業とする私共といたしましてはその日になお、価値を失わないものが何か、考えながら日々、創造作業を行っていくほかありませんよね。

さて価値を失わないものはなにでしょうか。

ソンナモノアルノカナ??

(イラストACがどんなお返事くれるのか楽しみです。また続き書きます)

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