ランサーズでのコンペですが
「白黒のみでから揚げのイラストを描いてほしい」というコンペがありました。
見た瞬間、結構難題なのではないかな?と思いました。
鳥のから揚げの写真をみれば、たいていの人は「おいしそ~」とか
「ビールが欲しいな」とか「やっぱり白飯だろ!」とか思いますよね。
子供さんも大人も大好きなからあげですけどね。
しかしこれ、カラー写真であればこそ、だと思います。まず白黒写真
だったら味覚に対する訴求力は大きく失われるでしょう。から揚げのおいしさ
の記憶を呼び覚ましてくれるのは色による部分が大きいと思います
私は食べ物のイラストを描くのが好きです。理由は明快で食べ物の絵というのは
なぜその絵を描くか、その絵には何が求められているかが単純明快だからです。
食べ物の絵がテーマだと、ラーメンならラーメンに見える、カレーならカレーに
見えるは当たり前としてなんといっても「おいしそうに見える事」これが求め
られます。おいしそうに見えない食べ物の絵なんてありえないと思います。
(ここで言う食べ物というのは素材のことでなくて料理のことですけどね)
さて「白黒でから揚げをイラスト化する」、という命題は初めから最大の武器を
取り上げられています。色彩ですね。
あとは形しか残らないのですが,鶏のから揚げを形だけで表現するのは結構
むつかしそうです。どうかするとタダの岩石になってしまう??


レモンやお皿など、周りの状況をぬきにして
白黒のから揚げ、それだけで味覚への刺激まで感じることはなかなか
ムツカシイのではないかと感じます。
唐揚げを感じさせる形状とは何なのか?考えながら描くことが求められる
と思うのです。
それでまあ最初に提案した絵がコレですね。骨付きから揚げ

骨付きにすれば鶏のから揚げに見えるダロ、…ということです。
何のかんのと考えておりますうちにこのコンペ、意外にも盛り上がって
まいりました。
最初の投稿者の方….うまいなあ。この方もともとタッチがから揚げっぽい?
個性的な絵ですね。ほかにもたくさん出てきました。
やっぱり文字でイメージをおぎなったりしていますね。
あまりむつかしく考えてもコンペとしては結局最後にクライアントさんが
決めるだけのことなので、投資効果を考えるとこんなもんにしておくべき
なのですが….
もうすこしやってみます。